「もっとがんばってごらん!」
「ちゃんと練習すれば上手になるよ!」
こんな言葉を、つい子どもにかけてしまった経験はありませんか?でも、がんばれと言われて本当にがんばれる子は、実はとても少ないのです。
「がんばる力」は根性でも性格でもなく、関わり方次第で育つ“後天的な力”。
音楽教育やピアノのレッスンでも、子どもの努力を“応援”ではなく“育てる”視点で関われたら、
がんばることが楽しいと思える子が、もっと増えていきます。
「がんばってるのに、ママは見てくれない」

小学1年生の男の子。
レッスン中、少し不機嫌な様子でこうつぶやいたのです。
「ぼく、家でいっぱい練習したんだよ。
でも、ママは“そこ間違ってる”ってしか言わないの…」
ハッとしました。
子どもにとっての“がんばる”って、
大人が思う以上に繊細で、見てほしい気持ちのかたまりなんですよね。
「がんばる力」はどこから生まれる?

がんばる力って、「気合」や「根性」ではなく
“育てていくもの”だと、私は考えています。
なぜなら、子どもは「意味の分からない努力」が苦手だから。
いくら「毎日10回弾いてきてね」と言っても、
「なんのために?」「どうやったらできるようになるの?」が分からなければ、
その“努力”はただの「作業」になってしまいます。
努力を「がんばった感」に変える3ステップ

STEP①:“目的”を明確に伝える
「〇〇ができるようになるために、ここを練習しようね」
「このリズムが正確になると、次の曲がぐんと楽になるよ」
✔️ “なぜそれをやるのか”が分かるだけで、やる気は大きく変わります。
STEP②:“変化”を一緒に見つける
練習の後、「ほら、さっきより止まらずに弾けたね!」
「今のリズム、前よりすごく安定してた!」
✔️ 子どもは自分の“成長”に気づいたとき、はじめて努力が意味を持つのです。
STEP③:“がんばり”を言葉にして届ける
「ちゃんと練習した音がしてたよ」
「最後まであきらめなかったの、先生は(ママは)知ってるよ」
✔️ “わたしのがんばりを分かってくれた”という実感は、次の一歩へのエネルギーになります。
「がんばる力」が花開く瞬間

かつて、譜読みが大の苦手だった小学2年生の女の子。
練習もなかなか進まず、最初は「どうせできない」とすねていた彼女。
でも、譜読みを“ゲーム”にしたり、
「1小節できたらスタンプ1個!」というチャレンジ方式に変えてみたところ
レッスンのたびに目をキラキラさせて、「今日はここまでできたよ!」と報告してくれるように。
気づけば、自分から譜読みをする“がんばる子”に変わっていたんです。一人一人に、「やる気の種」はある。
私たちがあげられるのは栄養となる水や光です。
受講生・保護者の方から届いた嬉しい声
“がんばれ”って言ってた頃は、子どもも疲れた顔をしていました。
今は、“できた!”と言って笑顔でピアノから降りてきます。
“がんばったね”、”今のいい感じだったよ、もう一回聴かせて”と声をかけるようにしたら、自分から弾くようになって驚いています。
“がんばる”は、努力の前に「気づいてほしい」という想いがある。
だからこそ、“努力してるね” ”いつも見てるよ”が伝わる一言が、子どもの背中を押すのです。
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おわりに
努力を楽しめる子に育てたい。
がんばることをポジティブに感じてほしい。
そのカギは、
「がんばるって、こういうことなんだ」
と、子ども自身が気づくことにあります。
だから大人は、“励ます”だけじゃなく、
その子の努力の「意味」を、そっと照らしてあげる存在でありたいですね☺️
今日も素敵なレッスン時間になりますように♪
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